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1日1雑学(43) 酸素は元々猛毒だった?

雑学
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酸素

動物が生きていくには欠かせない酸素(O2)。
なかったら酸欠で死んでしまうので本当に大切なものです。

そんな酸素は空気中の約21%を占めています。
それが太古の昔はほとんど存在しておらず猛毒だったというと驚きではないでしょうか。

現在私たちが生きるために光合成で酸素を作り出してくれている植物。
これらが地球上に登場したのは約30~35億年ほど前。
この時に登場したのは植物というよりは光合成をお行う原核生物です。
空気中に二酸化炭素(CO2)がたくさんあったんですから栄養はたくさんでしょう。

この時はまだ水中の時代です。
この時代では酸素がほとんどなかったわけですから酸素を必要とする生物はいません(ほとんどの微生物が嫌気呼吸)。
むしろ酸素は鉄を酸化させたりと微生物にとっては有毒だったのです。

しかしここで酸素が出てきたおかげで酸素が紫外線によりオゾン(O3)に
そこからオゾン層ができて紫外線などを防ぐことができるようになった訳です。

海中の酸素が飽和状態になってからは空気中にも酸素が増えていき、現在の酸素濃度に近くなったのは5億年ほど前と地球からしたら結構最近の出来事。
5億年ほど前にはカンブリア爆発もありそこから生物の進化やらなんやらあって地上にも生物が・・・

どのようにして酸素をエネルギーに変えるように進化していったのかは研究中。
ミトコンドリアに感謝というところでしょうか(´・ω・`)

猛毒だったと書きましたがそれは少し語弊があるかもしれませんね。
その物質が有毒か無毒かなんて生物によりますし、
現に酸素だって活性酸素や過酸化水素となればヒトにとっても有毒です。酸素分圧が高い状態だと酸素中毒を引き起こすこともあります。
二酸化炭素がなくなってしまうと植物は光合成ができなくなります。
量や割合を間違えればなんだって猛毒なんじゃないかと思います。

こんな感じで現在良い感じで保たれているから元気に過ごせるんですね。
いやあよくできてますね。地球(´・ω・`)

こんな感じで酸素の成り立ちでした。
普段吸ってエネルギーにしているわけですから少しでも知っておいたほうが良いかなと思いました。
ではでは(´・ω・)ノシ

参考:『植物の体の中では何が起こっているのか』著:嶋田 幸久, 萱原 正嗣

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